熱波襲来の欧州、隠れた遺物が続々出現 庭園跡に手りゅう弾も

熱波に襲われた英国で、邸宅の敷地内に現れたビクトリア朝時代の庭園の跡/Lancashire County Council

2018.08.08 Wed posted at 17:09 JST

ロンドン(CNN) 欧州を襲っている猛烈な熱波の影響で、芝生が枯れたり川の水位が下がったりした結果、隠れていた遺構などが次々に見つかっている。庭園に描かれた模様や古い邸宅の跡のほか、手りゅう弾まで発見された。

アイルランドでは、色あせた野原から古代の遺構が顔を出したほか、山火事を受けて第2次世界大戦時に航空機の飛行を助けたマークも見つかった。

ミース州にある新石器時代の遺跡「ニューグランジ」を上空から無人機で捉えた写真には、地面に刻まれた円形の模様が写っている。専門家は、古代の儀式の場や先史時代の死体安置所を示すものではないかとみている。

ウィックロー州では山火事により、1944年以来隠れていた第2次大戦時の「EIRE(アイルランドのゲール語名)」という文字が浮かび上がってきた。

アイルランド当局は当時、軍用機のパイロットに対して中立国上空を飛行していることに注意を促すため、こうした文字など83組を描いていた。

独エルベ川の水位低下を受けて発見された第2次世界大戦中の弾薬

ドイツでは雨量の減少でエルベ川の水位が低下し、45年の終戦以来水中に眠っていた弾薬が見つかった。

地元警察は今年これまで既に、手りゅう弾や弾薬などの軍需品24点を発見。昨年の総発見数の2倍に達しており、さらなる発見も予想されている。

英国でも暑さの影響で、隠れていた庭園の模様や邸宅の跡が出現している。

イングランド・ランカシャーにあるガウソープホールでは、乾燥した芝生からビクトリア朝時代の庭園に描かれた模様が浮かび上がってきた。

ノッティンガムシャーのクランバー・パークでは、太陽に熱せられた芝から、かつてこの地に建っていた邸宅の跡が見つかっている。

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