小型機墜落、原因は過剰に積まれたヘラジカの肉と角 米NTSB

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国家運輸安全委員会は墜落の原因について、過剰に積まれたヘラジカの肉と角だったと結論づけた/NTSB

国家運輸安全委員会は墜落の原因について、過剰に積まれたヘラジカの肉と角だったと結論づけた/NTSB

(CNN) 米アラスカ州で起きた小型機の墜落事故について、米国家運輸安全委員会(NTSB)は22日、原因は機体に積まれた過剰なヘラジカの肉と角だったとする調査報告書を公表した。この事故ではアラスカ州選出の下院議員メアリー・ペルトラ氏の夫ユージーン・ペルトラ氏が死亡していた。

報告書によると、小型のパイパーPA18型機は2023年9月12日、ハンターの一団をアラスカ州セントメアリーズ近郊に運んだ。ハンターらはそこでヘラジカを仕留めた。

ヘラジカの肉をより大きな空港へと搬送する最初の飛行は成功した。だが、2回目の飛行では離陸直後に墜落した。搭乗していたのはパイロットだけで、墜落現場にいたハンターたちが応急処置を施したが、まもなく死亡が確認された。

NTSBによれば、機体に積まれていた荷物の総重量は520ポンド(約236キロ)に達した。これは機体の積載能力を117ポンド超過していた。さらに、機体の翼にはヘラジカの角が縛り付けられていた。アラスカ州では航空機の翼に角をつるすことは認められているものの、NTSBによれば、今回の航空機には連邦航空局(FAA)からの正式な認可は与えられていなかった。

墜落によって破損した機体=2023年9月、アラスカ州/NTSB
墜落によって破損した機体=2023年9月、アラスカ州/NTSB

NTSBは、事故の原因について、過積載と未承認の外部積載物が離陸性能および飛行特性を著しく低下させ、操縦不能に陥ったと結論づけた。

機体は製造から70年以上経過していたが、多くの部品が交換されており、元の機体はほとんど残っていなかったと報告書は記している。

事故後、バイデン大統領(当時)は、ユージーン氏について、献身的な公務員であり、誰に対しても親しみやすく、何よりもまず、愛情深い夫であり父親だったと追悼の言葉を述べた。

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