米大統領と欧州委員長、関税ゼロに向けた取り組みで合意

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米国とEU、関税ゼロに向け合意

ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は25日、ホワイトハウスで欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と会談し、関税や貿易障壁の撤廃に向けて取り組むことで合意したと発表した。貿易戦争に発展しかねない様相だった緊張状態が、これで当面は緩和された。

ホワイトハウスでユンケル委員長と共同会見したトランプ大統領は、「自由で公正な貿易に向けたとても大きな日」になったと自賛した。

トランプ大統領が今年に入って鉄鋼・アルミニウムに対する新関税を発表して以来、米国とEUはさまざまな製品に新たな関税をかける構えを見せ、最近ではトランプ大統領が、欧州の自動車に25%の関税を課すと発言していた。

しかしトランプ大統領は、「我々は本日、関税ゼロ、非関税障壁ゼロ、自動車以外の工業製品への補助金ゼロに向けて共に取り組むことで合意した」と発表し、貿易戦争に発展しかねないような関税については当面棚上げして、交渉を続けることを示唆。EUは米国からの大豆や液化天然ガスの輸入を増やすことで合意したと語った。

「どちらか一方が交渉を打ち切らない限り、今回の合意の精神に反することはしない」「交渉は直ちに開始する。だがその方向性はよく分かっている」とトランプ大統領は述べ、ユンケル委員長も、交渉が続く間、「他の関税は見合わせる」ことで双方が合意したと語った。

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