金総書記、ロシア外相と会談 ウクライナ情勢めぐり「無条件の支持」を表明
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は、訪朝したロシアのラブロフ外相を元山(ウォンサン)の新設リゾートに迎え、ウクライナでのロシアの「全ての行動」を無条件で支持し続けると改めて表明した。北朝鮮は3年に及ぶこの戦争に一段と深く組み込まれつつある。
ロシア外務省が公開した写真では、金総書記とラブロフ外相がヨットの船室内の小さな円卓をはさんで笑顔で握手する姿が確認できる。
ラブロフ外相は3日間の日程で、11日に北朝鮮に到着。12日には元山で北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相と会談した。ロシア外務省がテレグラムで明らかにした。ラブロフ外相は崔外相との会談の冒頭で、ロシア人の観光客が元山を早く訪問できるようになることを期待すると述べた。航空便などを含め条件を整備し、ロシア人観光客の北朝鮮訪問を促すための取り組みを進めるという。
ラブロフ外相は会談後の記者会見で、ウクライナ危機をめぐる情勢について意見交換したと明らかにした。北朝鮮からは、ロシア指導部と軍の行動を含む「特別軍事作戦」の全ての目的について支持を受けたと明らかにした。ロシア国営タス通信が伝えた。
ウクライナ当局によれば、北朝鮮はロシアの攻勢拡大を支援するため、新たに2万5000~3万人の兵士を派遣する見通し。昨年派遣した推計1万1000人に追加される形となる。
ロシア外務省はSNSで、プーチン大統領が金総書記に「温かいあいさつ」を送るとともに、両国間の既存の合意を履行する決意を再確認したと投稿した。