インド旅客機墜落、一つの問いに答え 浮かび上がったさらなる疑問
元操縦士エハサン・ハリド氏も、報告書の調査結果は燃料スイッチの位置を巡る疑問を投げかけるもので、この問題は調査当局が解明すべきだと指摘する。
ハリド氏はロイター通信に対し、操縦士に責任を負わせるべきではないと警鐘を鳴らした。「私が見るところ、AAIBの報告書が断定的に示しているのは、エンジン2基が出力を失ったために事故が起きたという点のみだ」と語った。
そのうえで「操縦士2人はエンジンの出力が失われたことを認識しており、原因となる操作を自分たちが行っていないことも認識していた」と指摘した。
最終報告書の公表は何カ月も先になる予定で、インドのナイドゥ民間航空相は「現段階で結論に飛びつかないようにしよう」と呼び掛けた。
エアインディア機は6月12日、英ロンドンのガトウィック空港に向かうため、インド西部グジャラート州の国際空港を離陸した。
エアインディアによれば、搭乗していた乗客乗員は242人で、その中にはインド国籍の169人、英国籍の53人、ポルトガル国籍の7人、カナダ国籍の1人が含まれていた。