犯罪組織と警察を批判の男性、ライブ配信中に射殺 ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラで犯罪組織や警官の汚職疑惑を批判していたインフルエンサーの男性が、TikTok(ティックトック)のライブ配信中に射殺された。当局が明らかにした。
ベネズエラ公安省の発表によると、ガブリエル・ヘスス・サルミエントさんは23日、アラグア州の州都マラカイ市で死亡した。
サルミエントさんはネットを通じて犯罪組織を批判し、警察の汚職疑惑を追及していた。射殺される直前、犯罪組織のメンバーや警官とされる相手から脅迫を受けたと伝えていたという。
ベネズエラの悪名高い犯罪組織「トレン・デ・アラグア」の名称は、アラグア州に由来する。サルミエントさんの死亡に同組織が関係しているのかどうかは分かっていない。
公安省は今回の事件について検察の組織犯罪対策局に捜査を指示した。
CNNが確認したサルミエントさんのライブ配信動画では、画面に映っていない女性の悲鳴が聞こえ、「何だ、何が起きた?」という男性の声に続いて激しい銃声が響いていた。
「撃たれた!」と男性が叫び、武装した2人の男が映ったところで映像は途切れる。数秒後、ライブ配信がストップして動画も終わった。
中南米ではメキシコでも先月、美容インフルエンサーの女性がライブ配信中に殺害される事件が発生。その数日前には市長選に立候補していた女性がやはりライブ配信中に射殺されていた。