ロシアとウクライナ、トルコで再び直接協議へ 成果は見込めず
(CNN) ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアとウクライナの直接協議が2日にトルコで行われると語った。ウクライナ政府も1日、この協議に代表団を派遣することを確認。ロシア国営メディアは、ロシア代表団がトルコのイスタンブールへ向かったと伝えた。
ウクライナによると、イスタンブールで先月開かれた前回の協議では、停戦のための条件を交換し合うことで合意した。しかしウクライナ側が先週、計画を提示したとしているのに対し、ロシア側はまだ提示していない。
ラブロフ外相は5月28日、ロシアの覚書は6月2日の会談で代表団がウクライナ側に提示するとテレグラムに書き込んだ。
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアが計画を提示しないことについて「またしてもロシアの欺き」と形容し、ロシアは戦争を終わらせたいとは思っていないと非難した。
トルコでの協議については1日のXへの投稿で、ルステム・ウメロウ国防相が代表団を率いると書き込んだ。
ただ、2日の協議でも当面の成果は見込めない状況だ。今回の協議は主に、ウクライナとロシアの双方に対して直接協議の圧力をかけている米国のドナルド・トランプ大統領をなだめる目的で行われる可能性がある。