親イスラエルのデモ襲撃事件、容疑者の男をヘイトクライムで訴追 男女12人が負傷

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
親イスラエルのデモ襲撃の現場を捜査する法執行機関の要員ら/David Zalubowski/AP

親イスラエルのデモ襲撃の現場を捜査する法執行機関の要員ら/David Zalubowski/AP

(CNN) 米コロラド州ボールダーで1日に親イスラエルのデモ参加者が襲撃された事件で、ヘイトクライム(憎悪犯罪)や殺人未遂の罪に問われた容疑者の男が2日、コロラド地方裁判所に出廷した。

当局によると、この事件では52歳から88歳の男女少なくとも12人が負傷し、うち2人は空路デンバーに搬送された。少なくとも1人は重傷を負っている。ボールダー警察は2日午前、この事件による死者は出ていないと語った。

逮捕されたのはエジプト国籍のモハメド・サブリ・ソリマン容疑者(45)。目撃者は、同容疑者が火炎放射器などの発火装置でデモ参加者を襲撃したと証言。大きな火の手が上がって人々が炎に包まれ、周りの人たちがバケツで水をかけていたと話している。

ボルダー郡検察によると、事件後に未使用の火炎瓶16本が発見された。

CNNが入手した映像では、上半身裸のソリマン容疑者がボトルを両手に持ち、「パレスチナに自由を」「シオニストを終わらせろ」「人殺し」と叫んでいた。

モハメド・サブリ・ソリマン容疑者/Boulder Police Department
モハメド・サブリ・ソリマン容疑者/Boulder Police Department

ソリマン容疑者はコロラドスプリングス在住で、調べに対して「シオニスト(ユダヤ民族主義者)を皆殺しにしたかった」と語ったとされる。火炎瓶の作り方はユーチューブで知り、材料を買って発火装置を作ったと供述。親イスラエルのデモが毎週日曜に行われていることをネットで知って1年前から犯行を計画し、自分の娘の卒業を待って実行したとされる。

逮捕状によれば、ソリマン容疑者はこの襲撃で「死ぬつもりだった」とされ、火炎瓶2本を投げたことについては「そうしなければ自分を許せなかった」などと供述した。

ソリマン容疑者は2022年8月に非移民ビザで米国に入国。23年3月に就労許可を取得していたが、25年3月に期限が切れた後は不法滞在となっていた。今回の事件で自身も火傷(やけど)を負って、逮捕後に近くの病院で手当てを受けている。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]