カナダで異常に早い山火事シーズン、数万人が避難 米国にも煙到達

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カナダ・マニトバ州で発生した山火事から上がる煙/Manitoba Government/Reuters

カナダ・マニトバ州で発生した山火事から上がる煙/Manitoba Government/Reuters

(CNN) カナダ西部と中部で大規模な山火事が発生し、数万人が避難を強いられている。有害物質を含む煙は米国の主要都市にも到達する見通し。

マニトバ州とサスカチュワン州は非常事態を宣言。29日にはノースウエスト準州からアルバータ州、ケベック州に至るまで、カナダの大部分で山火事のリスクが極めて高いとして警戒が呼びかけられた。

森林火災対策当局によると、29日現在、カナダ全土で160件を超す火災が発生し、約半数が制御できない状態にある。カナダの森林火災警戒レベルは同日、5段階で最も高い「5」に引き上げられた。シーズンが始まったばかりでこれほど危険が高くなるのは異例。昨年レベル5になったのは7月15日だった。

山火事「WE024」から上がる煙=27日、カナダ・マニトバ州/Manitoba Government/Handout/Reuters
山火事「WE024」から上がる煙=27日、カナダ・マニトバ州/Manitoba Government/Handout/Reuters

CNN提携局のCBCニュースによると、マニトバ州では約1万7000人に避難命令が出された。州首相によれば、非常事態宣言は1カ月間継続する予定で、状況次第では延長する可能性もある。

隣のサスカチュワン州でも数千人が避難。同州も29日、30日間の非常事態を宣言した。

カナダの山火事は2023年、猛暑や干ばつの影響で焼失面積が18万平方キロを超え、史上最悪を記録した。

今年は全土の焼失面積が現時点で約6400平方キロと、10年平均のおよそ40%に達している。

カナダ西部の山火事の煙は、29日から30日にかけて米北部に到達する見通しで、視界が悪くなったり大気汚染に見舞われたりする恐れがある。イリノイ州シカゴやミシガン州デトロイトなどの都市も影響を受ける可能性がある。

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