インド商都ムンバイを襲う大雨、新駅も洪水被害に 例年より早くモンスーンが到来
(CNN) インドの商都ムンバイが豪雨による洪水に見舞われている。5月は約100年ぶりの記録的な雨量を観測し、モンスーンの季節が例年より早く到来。道路は濁流と化し、開業したばかりの地下鉄の新駅も浸水した。
インド気象庁によると、5月のこれまでの雨量は400ミリを超え、特に先の週末の豪雨で交通機関の混乱や遅れが相次いだ。
現地のメディアは、歩行者がひざまでの水に浸かりながら歩く様子や、駅の階段を流れ落ちる濁流、駅の天井からホームに落ちる滝のような水を映し出している。
モンスーンの季節は例年であれば6月から9月まで。しかし今年は例年よりも到来が早かった。インド気象庁の専門家によると、ムンバイで5月に観測された雨量は1918年以来の最多を記録。モンスーンのムンバイ到来は5月26日で、50年以来、最も早かった。

冠水した道路の渋滞に巻き込まれる通勤者/Punit Paranjpe/AFP/Getty Images
地下鉄ウォーリ駅は今月、ナレンドラ・モディ首相を迎えて開業を祝ったばかりだった。
雨は今週も続く見通しで、洪水被害が拡大する恐れもある。
インド南部のケララ州でも今年はモンスーンが異常に早く到来している。
先週は首都ニューデリーも大雨や雷雨に見舞われ、空港の屋根が崩落していた。