インド治安部隊、毛派の31人を殺害と発表 「史上最大の作戦」たたえる
(CNN) インドのアミット・シャー内相は14日、共産党毛沢東主義派(毛派)の反政府勢力に対する「史上最大の作戦」を展開し、毛派とされる31人を殺害したと発表した。
シャー内相は、インド中部チャッティスガル州とテランガナ州の州境付近で治安部隊が21日がかりで反政府勢力を追っていたと説明。今回の作戦を「歴史的快挙」と位置付けた。
Xへの投稿でも「我々の治安部隊は毛派掃討作戦をわずか21日で完了した。この作戦で治安部隊に一人の犠牲者も出なかったことに満足している」と書き込み、兵士をたたえた。
内務省の発表によると、今回の作戦では毛派の潜伏場所計214カ所を破壊し、捜索を行って爆弾数百発を押収した。
ナレンドラ・モディ首相もこの作戦をたたえている。
インド政府は1967年以来、中部と北部の複数の州で毛派に対する戦闘を続けてきた。内務省によると、反政府勢力による凶悪事件は2010年の1936件から24年には374件に減少。民間人や治安部隊の死者数もこの間に85%減少した。
しかしインド政府の毛派撲滅作戦をめぐっては批判の声もある。毛派の支配地域の住民はインドの経済成長から切り離され、戦闘員として子どもを奪う毛派と、政府による襲撃の両方に脅かされている。