プーチン氏、核兵器使用の「用意ある」も「必要なし」 国営メディアに語る

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ロシアのプーチン大統領が、国営メディアとの会見で核兵器の使用について言及した/Maxim Shemetov/Reuters

ロシアのプーチン大統領が、国営メディアとの会見で核兵器の使用について言及した/Maxim Shemetov/Reuters

(CNN) ロシアのプーチン大統領は13日、国営メディアとのインタビューで、国家の存在を脅かされた場合は核兵器を使用する用意があるとしたうえで、今のところその必要が生じたことはないと述べた。

15日の大統領選を前に、国営テレビ「ロシア1」、国営ノーボスチ通信とのインタビューで語った。

プーチン氏は核戦争について、ロシアは軍事面、技術面の準備態勢ができていると主張した。

また、米軍がウクライナに展開した場合は干渉主義者とみなして対応するとも警告。「バイデン大統領以外に米ロ関係と戦略的抑制の専門家は多数いるので、全面対決になるとは思わない。だがこちらに用意はある」と述べた。

一方で米国も核戦力の開発を進めていることは承知しているが、「明日にも核戦争を始める」用意があるとは限らないと指摘した。

ロシアの核使用をめぐっては、米政権の高官2人が今月、CNNとのインタビューで、米国が2022年末にウクライナへの核攻撃を想定した綿密な準備を始めていたと話した。米政権は特に、ロシアが戦場単位で戦術核兵器を使う事態を懸念していたという。

プーチン氏は昨年、隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備した。ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は、ウクライナの反転攻勢に対して戦略核兵器を使用する可能性にも言及した。

プーチン氏はインタビューで、ウクライナ侵攻の当初、西側諸国はロシアを排除できると考えていたが、同国の金融、経済体制は安定し、軍事力も強化の一途をたどっているのが現実だと語った。

ウクライナとの和平については、薬物に浮かされたような「願望」でなく、現実の戦況に基づいた交渉に限って応じる用意があると表明した。

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