プーチン氏、欧州のウクライナ派兵は「核戦争招く」可能性 年次教書演説

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年次教書演説を行うプーチン大統領/Alexander Zemlianichenko/AP

年次教書演説を行うプーチン大統領/Alexander Zemlianichenko/AP

(CNN) ロシアのプーチン大統領は2月29日、連邦議会で内政、外交の基本方針を示す年次教書演説を行い、欧米がウクライナに軍隊を送れば核戦争を招く可能性があるとけん制した。

プーチン氏は、ロシアが欧州を攻撃するつもりだという主張は「ナンセンス」だとしつつ、核兵器で欧州を攻撃する可能性を警告した。

フランスのマクロン大統領が26日に、ウクライナへの派兵の可能性は「排除できない」と発言したことに言及し、「我々も西側領土を攻撃できる武器を持っていることを理解すべきだ」と述べた。

欧州の一部の首脳はウクライナ派兵の可能性を否定している。

プーチン氏は2022年2月のウクライナ全面侵攻後、これまでに何回か核の脅威を示唆している。ロシアは昨年、隣国ベラルーシに戦術核兵器を移送。また、CNNはこのほど、ロシアが人工衛星を破壊可能な宇宙核兵器の開発を試みていると報じた。

国営タス通信によると、演説は2時間を超え、これまでで最長となった。プーチン氏はウクライナでの軍事作戦について「多くの地域で前進しており、領土の解放が進んでいる」と成果を強調した。

また、フィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟したことを受けて、「脅威を無力化する」ためにNATO加盟国との国境沿いに展開する部隊を増強する考えを示した。

国内経済については、西側諸国からの制裁にもかかわらず、世界の他の国々、特に主要7カ国(G7)の国々よりも「はるかに成長している」と述べた。

ロシアでは3月17日に大統領選挙が行われる。5選目を目指すプーチン氏には事実上対抗馬はおらず、30年まで任期を延長するのは確実視されている。

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