山火事で観光客がロードス島から避難 猛暑続くギリシャ
ギリシャ外務省は、観光客の帰国を支援するための専用ヘルプデスクを開設すると発表。ツアー会社に対しては、同島からの避難を希望する旅行者を乗せるためのチャーター便をロードス島に着陸させるよう指示が出された。
消防によると、これまでに8人が呼吸問題のために病院に搬送された。
英国の航空会社ジェット2は23日、ロードス島行きの全便を欠航とした。旅行会社のTUIも、25日までのロードス島行きパッケージ旅行を全てキャンセルした。
ギリシャ市民保護省によると、首都アテネのあるアッティカを含めて13地区では23日、山火事への注意を促す警戒レベルが最大に引き上げられた。
アテネではアクロポリスなどの遺跡の入場時間が猛暑のために変更された。従業員が労働状況に抗議してストライキを展開している遺跡もある。
アテネ国立天文台の専門家は「恐らく15~16日間は熱波が続く。我が国で起きたことのない事態だ」とCNNに指摘。猛暑日の日数はそれ以上の長さになる可能性もあるが、現時点で「予想は難しい」とした。
ギリシャで猛暑が続いた日数は1987年7月の12日がこれまでの最大だった。
アテネのこの夏の気温は、2007年6月に観測された過去最高の44.8度を上回りそうだと専門家は話している。