ギリシャ総選挙、与党勝利も過半数届かず 連立組まず6月再選挙へ

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暫定結果発表後に党本部で演説するミツォタキス首相/Ayhan Mehmet/Anadolu Agency/Getty Images

暫定結果発表後に党本部で演説するミツォタキス首相/Ayhan Mehmet/Anadolu Agency/Getty Images

アテネ(CNN) 21日に投開票が行われたギリシャの総選挙は、ミツォタキス首相率いる中道右派の与党新民主主義党(ND)が一方的な勝利を収めたものの、単独過半数を獲得するには至らなかった。選挙では生活費の危機的な高騰や野党党首に対する盗聴疑惑、同国史上最悪の列車衝突事故への怒りが主要な争点になった。

ミツォタキス氏は22日、連立政権発足の可能性を否定。今夏にも再選挙が実施される見通しとなっている。

開票率99%以上の時点で、NDの得票率はあらゆる予想を上回る40%超。チプラス前首相率いる最大野党の急進左派連合(SYRIZA)が2番手につけたが、2割をわずかに超える程度の得票にとどまった。

最大野党の急進左派連合を率いるチプラス前首相/Louisa Gouliamaki/AFP/Getty Images
最大野党の急進左派連合を率いるチプラス前首相/Louisa Gouliamaki/AFP/Getty Images

ミツォタキス氏 はサケラロプル大統領との協議で、来月25日に再選挙を行いたいとの意向を表明。今回の選挙で「極めて明確」になったように、ギリシャには「強く、安定した政権が必要だ」と主張した。

再選挙では「ボーナスシステム」を適用し、第1党となった政党に最大50議席を上乗せする。

ギリシャ経済は過去10年で目覚ましい回復を遂げ、現在は2010年以来となる国債格付けの投資適格級への引き上げも視野に入る。

しかし選挙にとって重要なことに、財政向上の恩恵を感じ取るギリシャ国民の数は現時点で多くない。彼らはインフレの高まりと生活費の増大に悩まされている。

投票所に並ぶ市民=21日、アテネ/Louiza Vradi/Reuters
投票所に並ぶ市民=21日、アテネ/Louiza Vradi/Reuters

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