化学工場で大爆発、当局が救助活動開始 中国東部
香港/北京(CNN) 中国東部の化学工場で27日、大規模な爆発が発生した。灰色とオレンジ色の煙が空高く吹き上がり、近隣の建物の窓ガラスが破損したのを受け、地元当局は救助活動を開始した。
国営中央テレビ(CCTV)によると、爆発は現地時間正午数分前、山東省高密市にある山東友道化工の工場で発生した。現在、救助活動と医療活動が行われている。
CCTVの報道では爆発の原因は明らかにされていない。国営メディアは現時点で死傷者に関する報道を行っていない。
中国のソーシャルメディアで拡散している動画には、灰色とオレンジ色の煙が立ち上り、工業団地の建物をのみ込む様子が映っている。近くの低層ビルの窓ガラスが破損している様子も確認されている。
地元の消防救助隊は車両55台と人員232人を現場に派遣した。また政府の応急管理部は声明で、作業班と救助隊を派遣したと述べた。
爆発現場から約3.5キロ離れたホテルに勤務していた従業員は、正午前後に爆発音を聞いたと述べた。
「爆発音は大きく、ドスンと音がした。ほんの一瞬だった」とこの従業員はCNNに語り、ホテルに被害はなかったと付け加えた。
爆発現場から約6キロ離れた工場で働く従業員は爆発音と揺れ、そして「強い突風」を感じたと語った。
山東有道化工は豪邁集団の傘下にあり、同社は上場企業の豪邁機械も所有している。ロイター通信によると、豪邁機械の株価は27日の午後に約4%下落した。
2019年8月に設立された山東有道化工は、同社のウェブサイトによると、高密の工業団地内に46ヘクタール以上の土地を保有し、300人以上の従業員を擁している。
ウェブサイトによれば、同社は農薬、医薬品、化学中間体の開発、生産、販売を行っている。