山火事で観光客がロードス島から避難 猛暑続くギリシャ
(CNN) 観光客でにぎわっていたギリシャのロードス島で大規模な山火事が発生し、ホテルに宿泊していた観光客など数万人が避難した。史上最大規模の避難だったと当局者は話している。
観光客は避難命令を受けて徒歩で避難したり、自分で移動手段を確保する必要に迫られたりするなど、混乱状態に陥った。
ロードス島の山火事は中部と南部で18日に発生した。ギリシャでは長引く猛暑のために各地で山火事が相次いでおり、中でもロードス島の火災は最も規模が大きくなっている。
ロードス島に家族で滞在していた英国人観光客のエイミー・レイデンさんは、すぐにホテルから避難しなければ助からないと告げられたという。
「ただ恐ろしかった」。レイデンさんはスカイニュースにそう語っている。「11歳の娘を連れて午前2時に道路を歩いていると、火が私たちを追いかけてきた」
ギリシャ政府によると、ロードス島からは22日以来、観光客や住民1万9000人近くが避難した。
地元消防局によれば、現在は主に島の中部と南部の3カ所で消火活動を続けている。
リンドス遺跡からそれほど遠くないキオタリやラルドスの近郊でも山火事が発生しているが、これまでのところ遺跡は脅かされていない。
島の安全な場所にあるホテルや学校などには避難所が開設された。