オデーサのバレエダンサー、戦闘任務中に死亡 ウクライナ

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ウクライナ南部のオデーサにある歌劇場=2022年3月5日撮影/Salwan Georges/The Washington Post/Getty Images

ウクライナ南部のオデーサにある歌劇場=2022年3月5日撮影/Salwan Georges/The Washington Post/Getty Images

(CNN) ウクライナ南部の港湾都市オデーサの歌劇場は22日までに、ダンサーのロスティスラフ・ヤンチシェン氏(31)が前線での戦闘中に死亡したと明らかにした。

フェイスブックの公式ページによると、10年あまりオデーサ・オペラに所属していたロスティスラフ氏は侵攻初日、ウクライナ防衛に当たるため軍に入隊。「その結果、バレエの靴は軍靴に、彼の好きだった舞台の音楽は迫撃砲の音に取って代わられた」という。

バレエ団の団長は「才気煥発(かんぱつ)で礼儀正しく、知的な男だった。彼は真っ先に祖国防衛に赴いた。招集や命令に応じたわけではなく、自ら決断を下した」と振り返った。

歌劇場によると、ヤンチシェン氏の最も印象的な役柄の一つに、バレエ「トリマイ」の死にゆく兵士の役があった。

「運命の定めにより、この役は彼のその後を予言することになった」(歌劇場)

ウクライナ文化省もフェイスブックでヤンチシェン氏を追悼し、「筆舌に尽くしがたい喪失」とその死を悼んだ。

文化省によると、ヤンチシェン氏は侵攻当初から防衛任務を希望していたが、正規軍に入隊できなかったため、志願して領土防衛隊に加わった。前線では機関銃手を担っていた。

32歳の誕生日を1カ月後に控えた4月19日、迫撃砲による攻撃で死亡したという。

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