米戦車「エイブラムス」の訓練、来月からウクライナ軍に開始へ 当局者

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昨年6月、ドイツで行われた多国間の演習に参加する米軍のM1A1型エイブラムス戦車/Alex Kraus/Bloomberg/Getty Images

昨年6月、ドイツで行われた多国間の演習に参加する米軍のM1A1型エイブラムス戦車/Alex Kraus/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米国は来月から、ウクライナ軍に戦車「エイブラムス」の運用訓練を始める見通しとなった。夏の終わりまでにロシアとの戦争に投入したい考えだ。

オースティン米国防長官に同行する当局者が記者団に語ったところによると、米国のM1A1型エイブラムス戦車は5月半ばまでにドイツのグラーフェンベーアに送られる見通し。グラーフェンベーアではウクライナ兵約250人が米軍と10週間の訓練を行うという。

ロシアと1年以上戦闘を続けるウクライナにとって、戦車は待望の兵器となる。米国は合計で、ウクライナの1個戦車大隊の規模に当たる31両を供与する。

米国は当初、新型のM1A2型を送るとしていたが、3月になり複数の当局者がM1A1型を供与する方針を表明。これにより供与のスケジュールが一気に加速した。

ウクライナは米国から供与される戦車に加え、ドイツの戦車「レオパルト2」や英国の「チャレンジャー」も受け取る。こうした装甲能力は戦場でウクライナ兵に違いをもたらす可能性が大きいものの、訓練期間があるため直ちに影響が出る見込みは薄い。

言うまでもなく、戦車の整備や運用に必要な兵站(へいたん)上の要請もある。

マーク・ハートリング元米欧州陸軍司令官は以前、CNNの取材に「『とにかく戦車を供与しろ』と言っている人は、戦車を戦場で機能させるための調整作業を目にしたことがないのだろう」「戦闘においては、わずかな誤りが惨事や失敗を引き起こす。攻撃力の高い戦車が移動も射撃もできないトーチカになってしまう」と指摘していた。

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