ロシアに領土割譲せず、ウクライナ高官が強調 クリミアまで退却で交渉の発言受け

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ウクライナ東部ドネツク州の前線付近から上がる煙=3月20日/Muhammed Enes Yldrm/Anadolu Agency/Getty Images

ウクライナ東部ドネツク州の前線付近から上がる煙=3月20日/Muhammed Enes Yldrm/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) ウクライナの複数の高官は6日、ロシアとの戦いでウクライナは領土を一切割譲しないと主張した。

これより前に、ウクライナ大統領府のシビハ副長官が南部クリミアの将来について、ウクライナ軍の反攻でロシア軍がクリミアとの境界まで退却すれば「この問題を協議する外交のページを開く用意がある」と述べたと、英紙フィナンシャル・タイムズが報じていた。

ただし、シビハ氏は「我が軍によるクリミア解放の道を排除するということを意味しない」とも述べた。

クリミアが交渉材料になりうるとの考え方は、ロシアとの戦争が始まって間もない頃からウクライナの当局者の間では基本的にタブーだった。

ロシアは2014年にクリミア半島を併合したが、ウクライナと西側諸国は国際法違反に当たると非難している。クリミア併合から8年後に始まったロシアの本格的な侵攻に抗戦する中で、ウクライナのゼレンスキー大統領は領土を取り戻すことを約束した。

ウクライナとロシアはこの1年、戦争終結について協議していない。

ウクライナ大統領府のイエルマーク長官は6日、「ウクライナの全領土の返還」が鍵を握ると述べ、妥協しない姿勢を改めて示した。イエルマーク氏は「我々のものを全て元に戻す。そして敵は裁かれる」とツイートした。

ポドリャク大統領府長官顧問も、ロシアとの「真の交渉」の基本は「1991年に国際的に認識されていたウクライナの国境の外へロシアの武装集団が完全に撤退することだ」とツイートした。

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