強制収容所の元速記係、97歳女性に有罪判決 ドイツ

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公判開始時の被告/Christian Charisius/Pool/AFP/Getty Images

公判開始時の被告/Christian Charisius/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) ドイツ北部イツェホーの裁判所で20日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの強制収容所で速記係とタイピストを務めていた97歳の女性が、殺人ほう助の有罪判決を言い渡された。

被告の女性は1943年からナチス政権が崩壊する45年まで、ナチス占領下のポーランド北部グダニスク近郊にあったシュツットホフ強制収容所に勤務。1万505人の殺害に加担したとして有罪判決を受け、執行猶予付き禁錮2年の刑を言い渡された。

当時は未成年者だったことから、審理は少年裁判所が担当し、未成年として保護観察を受けるという。

被告は開廷予定日の数週間前に逃走したが、数時間後に見つかり、昨年末に審理が始まっていた。

シュツットホフ収容所には、ポーランド国内の各都市にいた多数のユダヤ人や、ユダヤ人以外のポーランド人が劣悪な環境の下で収容され、6万人以上が死亡したとされる。

ドイツは近年、生存中のナチス戦犯の裁判を加速させてきたが、今回が最後の裁判のひとつとなる可能性がある。

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