ドイツ初の浮体式LNG基地が稼働、ロシアへの依存軽減狙う

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浮体式の液化天然ガス(LNG)ターミナルが完成した=独ウィルヘルムスハーフェン/Liesa Johannssen/Bloomberg/Getty Images

浮体式の液化天然ガス(LNG)ターミナルが完成した=独ウィルヘルムスハーフェン/Liesa Johannssen/Bloomberg/Getty Images

(CNN) ロシア産天然ガスへの依存を軽減させるためドイツが北海に臨むニーダーザクセン州ウィルヘルムスハーフェン港で建設していた浮体式の液化天然ガス(LNG)ターミナルが完成し、17日から稼働を開始した。

この種のLNGターミナルは同国で初めて。工事は短期間で終わり、完工は1カ月前だった。操業開始の行事に参加したドイツのショルツ首相は今回のような迅速な工事が国内各地で再現されることへの期待を表明した。

新たなLNGターミナルの整備はブルンスビュッテルなど3カ所でも進められる予定。

ウィルヘルムスハーフェン港のターミナルでは、LNGの貯蔵が可能な船1隻を停泊させ、LNGを気体に戻す作業を終えた後、供給網に直接送る。ショルツ首相は、このターミナルは国の安全保障にとって重要な貢献を及ぼすと強調した。

ウクライナ戦争が始まる前、ドイツはガスの調達でロシアに大きく頼っていた。国内で消費する全てのガスのうちロシア産は55%も占めていた。

しかし、ロシアはウクライナ侵攻に絡む経済制裁に報復する形で欧州へのガス輸出を削減。ロシアと欧州をつなぐ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム1」を通じたドイツへの供給は止まったままとなっている。ドイツはこの中で天然ガスの調達先の見直しも図っている。

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