4原発が同時停止、ウクライナで前例のない「停電」 ロシアの空爆で

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ロシアのミサイル攻撃で電力供給が途絶えたウクライナ西部リビウの中心地/Pavlo Palamarchuk/Reuters

ロシアのミサイル攻撃で電力供給が途絶えたウクライナ西部リビウの中心地/Pavlo Palamarchuk/Reuters

(CNN) エネルギーインフラに対する23日のロシア軍の集中的な空爆により、ウクライナは大規模な停電に見舞われている。同国のハルシチェンコ・エネルギー相がテレビに語ったところによると、同国の4つの原子力発電所すべてが初めて同時に停止したという。

ハルシチェンコ氏は24日、「重要なことを理解しなければならない。昨日、爆撃を受けた結果、停電が発生した」と述べた。

「状況は非常に厳しいが、午前4時に電力系統をなんとか統合することができた。現在は1つのユニットとして機能しており、国中の重要なインフラ施設に電力が供給されている」と説明した。

当局は現在、全国で電気の復旧を急いでいる。

ハルシチェンコ氏は「日中の発電量を増やしていく。夜までには原発が再稼働し、送電網に電力を供給し始めると予想している。これで停電は大幅に減るだろう」との見通しを明らかにした。

世界原子力協会によると、ウクライナは原子力発電に大きく依存している。4つの原発に15基の原子炉があり、2月にロシアが侵攻する以前は電力の約半分を発電していた。

「4つの原発が同時に停止したのは初めてだ」とハルシチェンコ氏は指摘した。

現在、ロシア軍に占領されているウクライナ最大のザポリージャ原発を除くすべての原発はウクライナの送電網に再接続され、24日から電力供給を開始する予定だ。

「新たな砲撃がなければ、今日中に原子力発電によって電力系統の欠陥を大幅に減らすことができ、それに応じて計画停電を進めることが可能になる」とハルシチェンコ氏は付け加えた。

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