ロシア軍から解放の州都ヘルソン、CNN取材班が現地入り

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喜びに沸くヘルソンの町

ウクライナ・ヘルソン(CNN) ウクライナ軍が8カ月ぶりに奪還した南部ヘルソン州の州都ヘルソンに12日、CNN取材班が入った。断水や停電が続き、インターネット接続も途絶えた街で、住民らは歓喜に沸いていた。

取材班がライブ撮影するヘルソン中心部の広場には、国旗を身にまとって国歌を歌ったり、「ウクライナに栄光を」と叫んだりする住民の姿があった。

人々らは映画館など建物の屋上に上って国旗を立て、通過する兵士らに歓声を上げて旗にサインを求めていた。

住民の1人はCNNに「ロシア兵がいつ我が物顔にドアから入ってきて盗みや誘拐、拷問を働くかと、みんな恐れていた」と振り返った。「どの家族も兵士たちを、軍を待ちわびていた」と話す人もいた。ある女性は「人生最良の日です」と喜びを語った。

ロシア軍が11日、ヘルソン市のあるドニプロ川西岸からの撤退を発表してから、同市に入った外国の報道機関はCNNが初めてとみられる。

同日、ウクライナ軍の先頭を切ってヘルソン市に入ったという特殊部隊の隊員はCNNに、それまでの5日間は非常に厳しかったと述べ、ロシア占領下で耐え抜いた住民を「真の英雄」とたたえた。

ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は12日のビデオメッセージで、軍政当局が現地で日常生活の再建に向けた作業を始めたと述べた。国家緊急事態庁のチームが地雷の撤去を進めているという。警察によると、市内の行政機関ビルで地雷撤去作業中に警官1人が負傷した。

国家警察によると、約200人の警官が同市に送り込まれた。地元警察にはロシア軍の残党による犯罪の通報が入っている。ある地元議員は、多くのロシア兵が軍服を脱ぎ捨て、民間人を装って市内に潜んでいると警告した。

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