ドイツとロシア結ぶ送油管で漏出発生、偶発的損壊か

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ドルジバ・パイプラインの近くで対応に当たる消防員/Kacper Pempel/Reuters

ドルジバ・パイプラインの近くで対応に当たる消防員/Kacper Pempel/Reuters

(CNN) ロシアからドイツへ原油を運ぶポーランド内の「ドルジバ・パイプライン」で漏出が発生したことが13日までにわかった。同送油管を運営する「PERN」が12日、声明で発表した。

漏れが判明したのは11日夕で、現場はポーランドのプロック市から約64キロ離れた地点。パイプラインの西側部分にある2本のうちの1本で起きたという。

PERNは、破損した管への注入は即時に止められたが、ドイツの顧客向けの供給は続行したと報告した。漏れの原因を調べているとした。

ドイツ財務省の報道担当者は、ポーランド当局から初期段階で得た情報とし、「漏出は偶発的な要因によるもので破壊工作ではない」と述べた。ただ、調査が続いているとした。

報道担当者はまた、ドルジバ・パイプラインで11日、圧力の低下があったことを確認したとも指摘。その上でドイツへの供給は保証されたとも述べた。

ドイツ内のシュウェットなど2カ所にある製油所では現在、ポーランドを経由するドルジバ・パイプラインの「フレンドシップ1」を通じた原油輸入が続いているとも説明した。

ロシアによる欧州へのエネルギー源供給をめぐっては、天然ガスを送るバルト海の海底パイプライン「ノルドストリーム」の2本で先月、大規模な流出が発生。妨害工作の見方が欧州内で強まるなか、スウェーデン当局は最近、パイプラインの損傷は「爆発」によるものと断定する捜査結果を公表していた。

欧州諸国は現在、ウクライナ戦争を背景にしたエネルギー危機に直面してもいる。

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