プーチン大統領、ウクライナ侵攻への中国の「疑問と懸念」認める

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習近平・国家主席と会談するプーチン大統領=15日、ウズベキスタン・サマルカンド/Alexandr Demyanchuk/Sputnik/Kremlin Pool Photo via AP

習近平・国家主席と会談するプーチン大統領=15日、ウズベキスタン・サマルカンド/Alexandr Demyanchuk/Sputnik/Kremlin Pool Photo via AP

(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は15日、上海協力機構(SCO)のサミットを前に開催地のウズベキスタンで会談した。プーチン氏はウクライナでの戦争に対する中国の「バランスのとれた立場」を称賛したものの、ロシアの侵攻に対して中国が「疑問と懸念」を持っていることを認めた。両者の間に見解の相違があることを暗に認めたものとみられる。

両氏が直接会談するのは侵攻以来初めて。現在、ロシア軍がウクライナで大きな後退を余儀なくされており、ロシアが1週間で失った領土は5カ月かけて占領した領土よりも多い。

中国はこれまでロシアのウクライナに対するいわれのない攻撃を明確に非難することを拒否してきた。一方でロシアへの経済支援を強化し、西側の制裁の中でロシアの経済に利益をもたらし、二国間貿易を過去最高水準に押し上げた。

「ウクライナ危機に関する中国の友人たちのバランスのとれた立場を高く評価する。この点に関するあなた方の疑問や懸念は理解している」とプーチン氏は会談の冒頭で述べた。

中国外交部が発表した会談の要旨によると、習氏は中国が「ロシアと協力して互いの核心的利益に関わる問題で強力な相互支援を行い」、「変化と無秩序の世界に安定と前向きなエネルギーを注入する上で主導的な役割を果たす」と述べた。

習氏はまた「ロシアが『一つの中国』原則を守り、台湾が中国の一部であることを強調した」ことに謝意を示した。

プーチン氏と習氏は近年、西側との対立の激化と強い個人的な絆により緊密なパートナーとなっている。

ロシア国防省によると、力と結束を象徴するように、ロシアと中国の海軍は首脳会談のわずか数時間前に太平洋で合同パトロールと演習を行ったという。

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