中国・西安が行動制限、オミクロン株の新系統確認で

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中国・西安市で新型コロナウイルスのオミクロン株変異系統「BA.5」が確認され、制限措置が導入された/CFOTO/Future Publishing/Getty Images

中国・西安市で新型コロナウイルスのオミクロン株変異系統「BA.5」が確認され、制限措置が導入された/CFOTO/Future Publishing/Getty Images

(CNN) 中国陝西省の西安市で新型コロナウイルスのオミクロン株の変異系統「BA.5」から派生した「BA.5.2」の感染者が確認され、5日に厳しい行動制限が発表された。

同市では6日までに29人の市中感染が報告されている。2~4日に感染が確認された18人は、全員のウイルスがBA.5.2の型と判明した。BA.5は欧米で急速に感染が広がっている系統で、感染経験のある人やワクチン接種を完了した人の抗体が効きにくいと考えられている。

西安市はこれを受け、6日から7日間にわたって映画館、ジム、図書館、美術館などの娯楽、スポーツ、文化施設や宗教施設を閉鎖すると発表。レストランの店内での飲食や結婚式、会議など大人数の集まり、宗教活動も禁止された。

幼稚園と小中学校は前倒しで夏休みに入り、大学のキャンパスも閉鎖するよう指示が出た。「高リスク」の判定を受けた住宅地9カ所は封鎖され、住民らは出入りを禁じられた。

市民の間では、昨年12月から今年1月にかけてのロックダウン(都市封鎖)中に食料不足や診療拒否の訴えが相次いだ事態を連想し、不安を示す声が広がった。

SNSには5日夜、市外へ脱出しようと大きな荷物を抱えて駅に集まる群衆の写真や動画が投稿された。

市内長安区の住民には6日午前0時から6時までの間に強制検査が実施され、検査が済むまでは町の外へ出ることや公共施設への立ち入り、公共交通機関の利用を禁止された。

一方、数カ月に及ぶロックダウンが先月解除されたばかりの上海市では、新たにカラオケ店で数人の感染者が見つかり、当局は5日、全16地区のうち12地区の住民に一斉検査を命じた。

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