ブラジルのアマゾン森林、今年上半期の消失は記録的規模

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ブラジルのボルソナーロ大統領に対し抗議の声を上げる環境活動家/Eraldo Peres/AP

ブラジルのボルソナーロ大統領に対し抗議の声を上げる環境活動家/Eraldo Peres/AP

(CNN) ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は4日までに、同国のアマゾン地帯で今年上半期に破壊された熱帯雨林の面積が3750平方キロメートルと、記録的な規模に及んだことを明らかにした。

INPEが衛星を使って年初から先月24日までの消失面積を調べた。この方式の観測が始まった2016年以降で最大の規模となった。

1カ月ごとの消失面積は今年に入って毎月、最大記録を更新していた。アマゾンで先月発生した火災は2562件で、過去最多を記録したことも分かった。5月の火災も2287件と、この月としては04年以来の多さだった。

アマゾン地帯は例年5~6月から乾季に入るため、火災が増えて森林破壊が加速する。

ブラジルでは19年にボルソナーロ大統領が就任し、環境保護より経済成長を優先する政策を打ち出してから、森林破壊が悪化の一途をたどっている。

一部の専門家は、10月の次期大統領選を前に森林破壊がさらに進むと予想している。選挙前には環境保護当局の取り締まりが緩むうえ、犯罪組織が新政権の発足前にと違法な伐採などを急ぐ可能性もあるためだ。

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