ロシアのスパイか、国際刑事裁判所にインターンとして潜入図る オランダ当局

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オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所/Piroschka van de Wouw/Reuters

オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所/Piroschka van de Wouw/Reuters

(CNN) オランダ当局は16日、インターンを装って国際刑事裁判所(ICC)に潜入しようとしたロシア人スパイの試みを阻止したと明らかにした。

オランダ総合情報保安局(AIVD)によると、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員とみられる人物は4月、ブラジル出身の33歳男性を装ってブラジルからオランダに渡った。

AIVDの声明によると、男はハーグにあるICCでのインターンに応募して採用された。インターンを始めるためオランダに渡航しようとしたが、到着直後に「潜在的に非常に大きな」脅威とみなされ、入国を拒否されてブラジルに送還されたという。

AIVDは「この種の要員は『イリーガル』と呼ばれ、長年にわたる幅広い訓練を受けた情報将校を指す。偽の身元ゆえに発見が難しく、しばしば気付かれないまま情報収集活動を行うことができる」と説明。外国人を装っているため、ロシア人には入手できない情報にアクセスできるとも指摘した。

ICCは現在、ウクライナにおけるロシアの戦争犯罪容疑や、ジョージアでの2008年のロシアの戦争中に起きた犯罪容疑を捜査している。このためICCへの内部アクセスが得られれば、ロシアの情報機関にとって「非常に価値のある」ものになったとみられるという。

ブラジル警察によると、男はブラジルで勾留されており、虚偽文書使用の疑いで同国で刑事訴追される可能性がある。以前にはブラジル人を装ってアイルランドや米国に住んでいたこともあるという。

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