国連機関、封鎖されたオデーサの港の再開要請 食料危機抑制のため

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オデーサの埠頭近くに立つ倉庫やサイロ=3月17日撮影/Nathan Laine/Bloomberg/Getty Images

オデーサの埠頭近くに立つ倉庫やサイロ=3月17日撮影/Nathan Laine/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 世界食糧計画(WFP)は6日、世界的な食料危機を抑制するため、ウクライナ南部オデーサの港を再開するよう求めた。

オデーサなどウクライナの黒海沿岸地域では戦争のため港が封鎖され、何百万トンもの穀物がサイロに残ったままの状態にある。

食料を輸入に頼る中東や北アフリカの国にとって、ウクライナは穀倉地帯として重要な位置を占める。WFPの6日の発表によると、戦争が始まる前の8カ月間で5100万トン近い穀物が黒海の港を通過していたという。

声明では、港が再開されなければ、「ただでさえ深刻な食料危機への対処に苦慮する」現在の状況で「大量の穀物」が廃棄される結果になると訴えている。

WFPのビーズリー事務局長は「ウクライナの穀物サイロが満杯となる一方で、世界では4400万人が飢餓に向かっている。ウクライナから食料を輸出入できるよう港を開放する必要がある」などと述べた。

世界では今年初めの時点ですでに、2億7600万人が紛争などの突発事案で食料が入手できない「急性飢餓」に見舞われていた。WFPの分析によると、ウクライナでの戦争が続いた場合、この数はさらに4700万人増える見通し。

欧米諸国も主要農産物の価格上昇で影響を受けるとみられる。

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