離陸機に殺到するアフガン人、上空から落下の映像も　女性脅迫相次ぐ

カブールを離れて上空を飛行する軍の輸送機Ｃ１７を映した映像では、少なくとも１人の人または物が胴体から落下した様子だった。数秒後には、もう１人の人または物が落下していた。

地元住民は、上空から建物の屋根の上に落下したという少なくとも１人の遺体の動画や画像をＳＮＳに投稿した。

ＣＮＮの独自取材では、同機が離陸した時点でしがみついていた人がいたのかどうか、確認できていない。これが同じ飛行機だったのか、あるいは人が機体にしがみついていることを乗員が知っていたのかどうかも不明。複数の国防当局者はＣＮＮに対し、この事案については確認できないと説明した。

Ｃ１７輸送機は数機が離陸していた。トルコ政府は同国が手配した便が出発したことを確認。英国には国民や大使館員を乗せた最初の便が１５日夜に到着した。

ＣＮＮが空港で取材した目撃者は、１６日は１日中、銃声が何度も聞こえていたと証言した。人を狙って発射したのか、群衆を追い散らすため空に向けて撃ったのかは不明で、誰が銃撃したのかも分からないとしている。

取材に応じた目撃者の１人は、米国人が出国して自分たちがタリバーンに迫害される事態を恐れ、アフガニスタンを出国する便に搭乗したいと思ったと語った。ようやく空港内に入ると、米軍兵がアフガニスタン人に「下がれ」と指示していたと証言する。

「米国は私たちを一緒に連れていく必要がある。彼らが行ってしまえば、私たちは永遠に取り残される」と、この目撃者は危機感を募らせている。