中国製ワクチンを使う国で感染拡大、必ずしもワクチンの失敗を意味しない理由(下)

インドネシアのワクチン接種キャンペーンで使われているシノバック製ワクチンの箱=スラバヤ/Juni Kriswanto/AFP/Getty Images

インドネシアのワクチン接種キャンペーンで使われているシノバック製ワクチンの箱=スラバヤ/Juni Kriswanto/AFP/Getty Images

香港/モンゴル・ウランバートル(CNN) 米ファイザーやモデルナのワクチンは、中国シノバックやシノファームのものに比べ感染抑止効果が高いように見えるが、これら2つの中国製ワクチンが失敗したかどうかの判断は成功の尺度によって異なる。両ワクチンは世界保健機関(WHO)から承認を受けている。

香港大のジン・ドンヤン教授によると、中国製ワクチンの有効性はコミュニティー内でのウイルスまん延を阻止するには不十分かもしれず、集団免疫に到達できない可能性がある。その場合、ワクチン耐性を持つ変異株が出現するリスクが出てくる。

「パンデミック(世界的大流行)の終息が遅れたり、インフルエンザに似たこれらの疾患への対応を迫られる期間が長期化したりすることはありうる」とジン氏は語る。「(シノバックやシノファームのワクチンは)優れているものの、十分ではない。我々がワクチンに期待するのはパンデミック終息の助けとなることであり、それならファイザーやモデルナの方がはるかに良い仕事をしている」

同氏は、シノファーム製やシノバック製ワクチンのメーカーには改善の責任があると指摘する。ただ、改善策は単に接種量を増やしたり、追加で3回目の接種を行ったりするだけで済む可能性もあるという。

将来の中国が国産ワクチンのみに頼らない可能性を示す兆候もある。中国の上海復星医薬集団は香港証券取引所に提出した書類の中で、独ビオンテックと協力して年間最大10億本のワクチンを生産する方針を明らかにした。

生産能力が増強され、来年はより多くの国でファイザー製やモデルナ製の接種が始まる可能性もあるが、現時点では各国に行き渡らせる十分なワクチンはない。

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