中国製ワクチンを使う国で感染拡大、必ずしもワクチンの失敗を意味しない理由(下)

シノファーム製ワクチンの荷下ろしをする労働者たち=2月、モンゴル・ウランバートル/Byambasuren Byamba-Ochir/AFP/Getty Images

シノファーム製ワクチンの荷下ろしをする労働者たち=2月、モンゴル・ウランバートル/Byambasuren Byamba-Ochir/AFP/Getty Images

データ不足は懐疑的な見方に拍車を掛けてきた。足元ではワクチン接種者の間でも感染者が出たとの報道を受け、反発が巻き起こっている。すでに長年にわたる反中国感情が存在するモンゴルでは、隣国の中国が自国の主権を損なおうとしているとの見方も一因となって、多くの人が感染率へのいら立ちを募らせている。

22歳の学生、ガンディ・ボルドバアタルさんは1カ月前にシノファーム製ワクチンの接種を完了したが、先ごろコロナ陽性と判定され、政府病院の集中治療室に入った。モンゴルの接種キャンペーンがとても効果的だったとは思えないと語る。

「(ワクチンを接種したのに)体調が非常に悪くなった」とボルドバアタルさん。「もしシノファーム製や他のワクチンを再度接種する選択肢を与えられたら、私はそれを拒否する」

ローゼンスタイン氏は「最終判断を下すのは時期尚早だ」とした上で、「(ワクチン外交の)マイナス面がプラス面を上回った可能性もある。私は現時点では中国のワクチン外交の目的は達成されていないと思う」との見方を示した。

ただし同氏は、より大局的な見地から重要なのは政治ではなく健康だと指摘する。

「感染抑制の最善の方法は何かという誠実な議論ではなく、政治的な駆け引きばかりがこれほど多い状況は公衆衛生にとって良くない」

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