NZ銃乱射、被告に仮釈放なしの終身刑

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ニュージーランドのモスクでの銃乱射で、被告に仮釈放なしの終身刑が言い渡された/Carl Court/Getty Images AsiaPac/Getty Images

ニュージーランドのモスクでの銃乱射で、被告に仮釈放なしの終身刑が言い渡された/Carl Court/Getty Images AsiaPac/Getty Images

ニュージーランド・クライストチャーチ(CNN) ニュージーランドの裁判所は27日、2019年にクライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で銃を乱射し51人が死亡した事件の実行犯であるオーストラリア国籍のブレントン・タラント被告(29)に対して仮釈放なしの終身刑を言い渡した。仮釈放なしの終身刑という判決は同国の裁判所では初めて。

タラント被告は2019年3月、2カ所のモスクで銃を乱射し51人を殺害した。最年少の犠牲者は3歳だった。同被告は40件の殺人未遂とテロに関する容疑1件でも有罪となった。

タラント被告は、裁判官から何か言いたいことはないかと問われたが、「ありません。ありがとう」と答えた。

裁判官は事件で犠牲となった死傷者全員の名前を読み上げた。

ニュージーランドでは1961年に死刑が廃止されたほか、米国とは違い同じ事件に関連した犯罪で刑期を累積させることはできない。殺人事件には終身刑が課されるが、仮釈放の申請が行えるようになるのに必要な刑期は明らかにされる。

銃乱射事件はニュージーランドでは前代未聞の出来事だった。ニュージーランドは人口がわずか500万人で銃による殺人も少ない。この時の銃乱射事件を受けてニュージーランドでは軍隊スタイルの半自動小銃が禁止された。6万人余りのムスリムのコミュニティーを支援するための集会も開かれた。

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