橋の上で銃乱射の男、兵士がトラックで突っ込んで阻止 米カンザス州

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米カンザス州の橋で乱射事件があり、現場に居合わせた兵士が銃撃を阻止した/KSHB

米カンザス州の橋で乱射事件があり、現場に居合わせた兵士が銃撃を阻止した/KSHB

(CNN) 米カンザス州とミズーリ州を結ぶ交通量の多い橋の上で、男が銃を乱射する事件があり、現場に居合わせた兵士がトラックで男に突っ込んで銃撃を阻止した。

銃撃を食い止めたのは、カンザス州フォートレブンワース基地に所属する陸軍警官のデービッド・ロイヤーさん。28日に取材に応じ、「あの状況であれば、ほとんどの人が同じことをしたと思う」と謙遜した。

レブンワース警察によると、事件は現地時間の27日午前、両州を結ぶセンテニアル橋で発生。男が橋の上で車を止め、銃2丁を持って車から出て、発砲を始めた。

自分のトラックで帰宅途中、渋滞に巻き込まれていたロイヤーさんは、自分の前にいた車の男がライフル銃を抜いて発砲する場面を目撃した。

ロイヤーさんは、スピーカー電話で通話中だった婚約者に警察に通報するよう頼んで電話を切った。

「私はとっさに状況を判断した。周りを見回し、自分にできる行動は一つしかないと思った」とロイヤーさんは振り返る。「私はトラックを全力で加速させて銃撃している人物をはね、トラックの下敷きにした」

この事件で、橋の上にいた車2台が銃弾を浴び、1人が負傷した。この負傷者もフォートレブンワース基地の兵士だった。銃を乱射していた男も負傷しており、2人とも重傷を負って病院に搬送されたが、容体は安定しているという。

警察の調べによると、男は拳銃1丁と半自動ライフル1丁を持ち、車を狙って無差別に銃を乱射していたと思われる。動機は現時点で不明。通行人にけがはなかった。

警察はロイヤーさんの行動について、「極めて危険だった状況が、幸いにもすぐに片付いた。介入してくれた人のおかげで、数えきれない命が救われた可能性が大きい」と称賛している。

ロイヤーさんは、「事件後の私は非常に落ち着いていた」「それでも帰宅したときは、全てを普段通りに戻したいと思った。そこで子どもたちを抱きしめて、それから芝生を刈り、夕食を食べて家族と一緒に過ごした」と話している。

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