自ら放火し消火活動に志願の男逮捕、豪州の山林火災

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豪州で、自ら放火した後ボランティアとして消火活動に参加していた男が逮捕された/Brett Hemmings/Getty Images AsiaPac/Getty Images

豪州で、自ら放火した後ボランティアとして消火活動に参加していた男が逮捕された/Brett Hemmings/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) 過去最悪級の森林火災が続くオーストラリアのニューサウスウェールズ州の警察当局は28日までに、複数の場所で自ら放火した後、地元の消防士組織にボランティアとして加わり一部の鎮火も助けていたとの疑いで19歳男を逮捕、訴追したと発表した。

犯行を6週間余続けていたとみられ、意図的な放火の7件の罪で訴追された。容疑者は地方部の森林火災などに当たる消防士組織に志願していたという。保釈金を支払って釈放された。

同組織は声明で、容疑者が疑われている行為は他の組織メンバーと広範な地域社会への根本的な裏切りと非難した。

逮捕は26日夜で、同日午後には州南東部のベガバレー地区で火を付けていた疑いもある。州警察の捜査幹部によると、容疑者はこの犯行後もボランティアとして活動に関与し、鎮火を手伝っていたという。

同州の森林火災は約130カ所で続いており、夏季が来月始まると共にさらに悪化するとの懸念も出ている。火災は隣接のクイーンズランド州にも波及している。

火災の被災地では豪州のシンボル的な存在の動物コアラの生態にも悪影響を及ぼしている。最近では火災現場から救出された映像がインターネット上に流れ、関心を集めていたコアラの「ルイス」が安楽死の処置を受ける出来事もあった。

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