まるで火星? 町全体を覆う赤い砂嵐、熱波と乾燥で発生 オーストラリア

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まるで火星? 町を覆う赤い砂嵐 豪

(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州にある内陸部の街ミルデュラが21日、真っ赤な砂嵐に襲われた。街全体が赤い砂ぼこりにかすむ光景は、まるで火星のようだった。

砂嵐は空を明るいオレンジ色に染め、見渡す限り全てを覆った。街を写した写真はレンズに赤いフィルターを付けて撮影したように見えた。

CNN系列局の7ニュースによると、ミルデュラはこの日、日中におよそ11メートルの強風が吹き、気温は40度近くまで上昇した。

オーストラリアでは強風と熱波の影響でニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州で大規模な森林火災が続き、ビクトリア州北部にまで燃え広がっている。

ビクトリア州気象局によると、今回砂嵐に見舞われた地域では、年間を通じて非常に乾燥した天候が続いていた。

ミルデュラでは砂ぼこりが風に巻き上げられて視界が悪化、車や道路が赤い霧に包まれたようにかすんで見えた。同州気象局によれば、空港の視界は4キロから500メートルへと低下した。

この地域は過去数十年で最悪級の干ばつが続き、森林火災や砂嵐といった自然災害が悪化している。専門家によると、干ばつの影響で表土が風に巻き上げられやすくなり、赤い砂ぼこりを発生させているという。

オーストラリアは温暖化と干ばつ化が続き、降雨量が減って農家が壊滅的な打撃を受けている。シドニー圏のダムの水量は昨年の64.4%から、現在は46.6%にまで低下。12月10日からは取水制限が強化される。

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