森林火災の現場で「コアラ探知犬」が活躍 豪南東部

森林火災の現場で「コアラ探知犬」が活躍している/Fiona Clark Photography

森林火災の現場で「コアラ探知犬」が活躍している/Fiona Clark Photography

(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州で続く森林火災の現場で、生き残ったコアラを見つける探知犬が活躍している。

国際動物福祉基金(IFAW)は現在、「ベア」という名のコリーとクーリーの雑種を支援している。ベアはコアラの体毛をかぎ分けるよう訓練され、同州の捜索救助活動に参加している。

このほかにも豪サンシャインコースト大学の協力により、複数の犬がコアラのふんを見つける訓練などを受けているという。

IFAWがフェイスブックに投稿した報告によると、ベアは最近、ニューサウスウェールズ州の先住民保護地区でコアラのにおいをかぎ当てた。同地区には20~40匹のコアラが生息していたが、火災で総面積1000ヘクタールのうち85%が焼失したという。

IFAWによると、ベアは元気がありすぎてペットには向かず、飼い主を転々とした後でコアラ探知犬の訓練を受けた。

州都シドニーの動物訓練業者によると、「テイラー」という4歳の探知犬は州北部沿岸ポートマッコリーでの救助活動で、3日間のうちにコアラの母子を含む8匹を探し当てた。

テイラーの犬種はスプリンガー・スパニエル。3年前からコアラ保護の活動に参加してきた。新しいふんを手掛かりに、コアラのいる場所を知らせてくれるという。

専門家らによると、同州の森林火災では350匹余りのコアラが死んだとみられている。

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