ロシア軍駆逐艦、マニラに寄港 南シナ海の緊張背景に

ロシア軍の艦船3隻がフィリピンのマニラに寄港した/ELOISA LOPEZ/AFP/Getty Images

ロシア軍の艦船3隻がフィリピンのマニラに寄港した/ELOISA LOPEZ/AFP/Getty Images

(CNN) 国営フィリピン通信は11日までに、ロシア海軍の駆逐艦2隻と海上給油艦1隻が首都マニラの港に寄港したと報じた。

ロシア軍艦船がフィリピンのマニラ港に立ち寄ったのは今年2度目。1月初旬には3隻が平和構築、安定の追求や海上協力関係の向上や維持を図る名目で到着していた。

両国は今年7月にも海軍間の協力協定に署名する見通し。合同訓練や相互の港への寄港増加などを見込んでいる。ロシアによるこれらの動きやアジア地域における存在感の高まりは主権論争がくすぶる南シナ海における緊張の激化とも連動している。

今月8日早朝にマニラに停泊したロシア海軍駆逐艦2隻は「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ビノグラドフ」。大型の対潜水艦艦船とされている。同通信によると、給油艦も大型としている。

今回の3隻の寄港は、米比間の年次の合同演習「バリカタン」が今月12日に終了する時期とも重なった。演習には兵員7500人以上が動員され、米戦闘機「F35B」も参加し、実弾演習や上陸作戦も盛り込まれた。

フィリピンが実効支配し、中国が主権を唱える南シナ海スプラトリー(南沙)諸島のパグアサ島周辺には昨年12月と今年1月、軍艦船を含む中国船数百隻が出没し、比政府が反発する事態となった。

中比は以前、南シナ海の領有権問題で厳しく対立していたが、ドゥテルテ比大統領は就任後、問題を棚上げする形で中国との経済協力拡大の方針に転じた。同時に米国との密接な関係との変質を試み、ロシアからの支援拡大も図っている。

一方で中国、ロシア両国関係の緊密化も近年目立ち、合同軍事演習などを実施している。

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