台湾総統、米国にF16新型機とM1戦車の売却要請

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台湾の蔡英文総統。新たな戦闘機と戦車の購入を米国政府に要請した/CNN

台湾の蔡英文総統。新たな戦闘機と戦車の購入を米国政府に要請した/CNN

(CNN) 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は30日までに、戦闘機「F16」の新型機と戦車「M1」の新たな購入を米国政府に要請したことを明らかにした。

滞在先の米ハワイ州で表明した。総統はこれら兵器は台湾の領土防衛能力と対空能力を大幅に高め、軍の士気を強めて、世界に対し台湾防衛に対する米国の決意を示せると強調した。

また、中国による台湾の社会や経済に浸透を図る試みや内政問題への干渉には積極的に対抗すると強気の主張を展開。「中国のこれらの行動は台湾が自衛能力や抑止力を向上させる必要性を明白にしている」と説いた。

総統の今回の発言に対し中国国防省の報道担当者は同国は米国による台湾への武器輸出と米軍と台湾の接触に強固に反対すると反論。台湾問題は中国の内政問題であり、中国の核心的な利益や中国国民の国家的な結束に絡む問題であるとした。

台湾情勢については米国防総省の国防情報局(DIA)が今年1月、中国は台湾問題のような地域紛争に対応する軍事能力を急速に強化しているとする報告書を公表。この軍事力の近代化の大きな推進力は中台統一や台湾の独立阻止になっているとした。

中台統一を警戒し独立志向もある与党民進党の蔡政権が発足以降、中台関係はきしんでいる。この中で中国の習近平(シーチンピン)国家主席は今年1月、台湾に触れ香港に似た「一国二制度」を導入しての統一に言及していた。蔡氏は最近、これに賛同しない考えを示していた。

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