路上の襲撃犯に買い物カートで対抗、豪ホームレスに称賛の声 954万円の寄付も

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豪メルボルンで通行人襲撃、3人死傷

(CNN) オーストラリア南東部メルボルンの路上で男が3人を刃物で刺したテロ事件で、犯人に対し買い物カートを押して突っ込もうとしたホームレスの男性の映像が話題を集めている。自らの危険を顧みず立ち向かった勇気をたたえて寄付を呼びかける動きがソーシャルメディア上で起こり、12日までに11万6000豪ドル(約954万円)を超える金額が集まった。

事件は9日夕方、メルボルンの繁華街で発生。ピックアップトラックで乗り付けた男が路上で3人を刺し、うち1人が病院で死亡した。警察が駆け付けたところ、男が刃物を持って突進してきたため、警官の1人が胸を撃った。男は搬送先の病院で死亡した。

事件の映像には、通行人が遠巻きに様子をうかがうなか、警官に襲い掛かる男を阻止しようと買い物カートを押して突っ込もうとする男性の姿が映っている。ソーシャルメディアには「トロリーマン」とあだ名されたこの男性の勇気をたたえる書き込みが相次いだ。

地元メディアは男性の身元を突き止め、マイケル・ロジャースさんと紹介。路上生活をしており、事件の最中に携帯電話を壊してしまったという。報道を受けて市内のホームレス支援団体が早速インターネット上で広く寄付を募る「クラウドファンディング」 のサイト「ゴーファンドミー」でロジャースさんへの寄付を呼びかけた。

ロジャースさんはCNN系列局セブンニュースの取材に答え、「道路わきに買い物カートが見えたので、それをつかんで犯人に向かって走っていき、ぶつけてやった。犯人には当たったが、倒れはしなかった」「同じことを何度も繰り返したが、犯人を倒すまではいかなかった」と振り返った。

ロジャースさんのとっさの行動をめぐっては、批判的な声も上がっている。ビクトリア警察の幹部は地元メディアに対し、もし買い物カートが警官に当たり、襲撃犯にとって有利となる状況が生まれていたら、「悲惨な」結果につながった可能性があると指摘した。

そのうえでロジャースさんについて「自分なりの方法で警官に加勢しようとしたのだと思う。だから週末の間は彼について否定的なことを言うのは避けていた」と話した。

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