乗客多数が体調不良、10人に呼吸器疾患の検査 米NY到着のエミレーツ便
(CNN) 米ニューヨークのJFK空港で5日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから到着した国際便の搭乗者多数体調不良を訴え、約10人が病院で呼吸疾患の検査を受けている。当局者が明らかにした。
病人は同日午前9時ごろニューヨークに到着したエミレーツ航空203便で発生した。原因についてニューヨーク市の衛生当局は、インフルエンザの可能性が大きいと話している。乗客3人と乗員7人に対する呼吸器検査の結果は同日中にも判明する見通し。
同機に搭乗していた500人あまりのうち、106人ほどがせきや発熱、嘔吐(おうと)などの症状を訴えているという。
米疾病対策センター(CDC)は、同機に搭乗していた乗客全員と、JFK空港にいた9人を対象に調査を実施。ほとんどの乗客は検疫通過を許可された。
CDCの当局者は先にCNNの取材に対し、インフルエンザのような呼吸器疾患の可能性や、中東呼吸器症候群(MERS)の可能性も考えられると語っていた。
米ミュージシャンでテレビ司会者のバニラ・アイス氏は同機から撮影したと思われる映像をツイッターに投稿し、「今ドバイから到着した。大量の救急車と消防車とパトカーだらけだ」と伝えた。自身が検疫を通過できたかどうかは明らかにしていない。
同機に搭乗していた女性乗客は、「出発前から客室乗務員にマスクを頼んだけれど、用意がなかった」と語り、「出発前から具合が悪い人が大勢いた」「ずっと咳をし続けていた。高熱を出した人もいる」「あの人たちは搭乗を許可されるべきではなかった」と訴えた。