金正恩氏、韓国芸術団の公演に「深く感動」

ソウル（ＣＮＮ） 北朝鮮の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）によると、金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党委員長は１日に平壌で開かれた韓国芸術団の公演を鑑賞した際、「心から拍手を贈る国民の姿に深く感動した」と述べた。

正恩氏は、人々が韓国のポップ音楽への理解を深めたことに感銘を受けたという。芸術団に向けて「短期間のうちに誠心誠意、良い演奏を準備してくれたことに感謝する」とも語った。

公演は３日にもう１回予定されているが、正恩氏は日程の都合でこの日に訪れたと話した。

韓国統一省によると、正恩氏に同行した李雪主（リソルジュ）夫人はかつて、北朝鮮の「銀河水管弦楽団」の歌手だったことが確認されている。

北朝鮮では韓国の音楽や映画、ドラマが厳しく禁じられてきたため、正恩氏の歓迎ぶりには一部の観測筋から驚きの声が上がった。

韓国は２０１６年、北朝鮮の核実験に抗議し、南北軍事境界線の大型拡声器でＫポップなどを流したこともある。

出演した韓国のアイドルグループ、レッドベルベットのメンバーも「拍手が思っていたよりずっと大きかった」「皆さんの笑顔に力づけられた」と話した。当初は「最悪の反応」も覚悟していたが、先に演奏したロック歌手、ユン・ドヒョンとともに観客も歌っていたので「安心した」という。メンバーらは、今後また招かれたら平壌を訪れたいと話した。