劉氏死去、中国当局は検閲継続 外務省も異例の声明

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劉暁波氏の死去後も中国は検閲を続けている

劉暁波氏の死去後も中国は検閲を続けている

北京(CNN) ノーベル平和賞を受賞した中国の人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の死去を受けて世界中から哀悼の声が寄せられているのとは対照的に、中国国内では当局による検閲が続き、反応は静かだ。

劉氏は13日夕、中国北東部瀋陽の病院で肝臓がんのため死去した。61歳だった。

長年にわたり劉氏の作品や名前への言及を禁じていた中国政府は依然、同氏の死去に関する記事の検閲を継続。ソーシャルメディアへの追悼の投稿を削除したり、同氏の名前や有名な発言などを含むインターネットの検索結果をブロックしたりしている。ろうそくに火をともしただけの画像も検閲の対象となっている。

中国国内で放送されるCNNの番組では、劉氏の画像や関連報道が現れるたびに画面が黒くなっている状況だ。

一部の英語報道機関は劉氏の死去について短く報道。同氏の「犯罪者」としての経歴や、中国の医師による治療の取り組みを強調した。

国営紙の環球時報は14日に公表した英語の論評で、劉氏を「西洋の影響で道を誤った被害者」と形容。「劉氏は中国が近年で最も急激な経済成長を遂げた時代に生きたが、西洋の支援の下で中国の主流社会と対決することを試みた」「これが彼の悲劇的な人生を決定づけた」と述べた。

そのうえで「西洋は劉氏に威光を与えてきたが、それは長続きしないだろう」と付け加えた。

中国政府は14日午前2時過ぎ、外国当局者による「不適切なコメント」に反応する異例の声明を発表。外務省の耿爽報道官は、「劉暁波の件の取り扱いは中国政府の内政問題に属する。外国政府は不適切な発言を行う立場にない」「中国の主権を尊重し、今回の件で中国の内政問題に干渉しないよう関係各国に求める」と述べた。

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