中東4カ国、カタールと国交断絶 「テロ支援」巡り対立

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カタールがイランとの関係を強化する考えを表明

カタールがイランとの関係を強化する考えを表明

(CNN) サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの4カ国は5日、カタールとの国交を断絶すると発表した。同国がテロリズムを支援していることが要因だという。

サウジの国営メディアが伝えた声明によると、同国は「テロリズムと過激主義から国家の安全を保護する」ため、今回の措置に踏み切った。今後はすべての港湾で、カタールとの船の往来を閉鎖する方針だ。

先月、サウジ、バーレーン、UAE、エジプトは、衛星テレビ局のアルジャジーラをはじめとするカタールの複数のメディアの放送を遮断した。遮断はカタールのタミム首長がイランのことを「イスラムの強国」だと評し、トランプ米政権の対イラン政策を批判したと伝えたことが理由とみられる。

サウジは中東地域が抱える多くの問題でイランと意見が対立。イランの核開発については、シリア、レバノン、イエメンといった周辺国での影響力拡大につながるとして警戒している。

中東最大級とみられる地域連合「湾岸協力会議(GCC)」にはサウジ、バーレーン、UAE、クウェート、カタール、オマーンが加盟しているが、上記4カ国の断交を受け、カタールとの関係を維持する加盟国はオマーンとクウェートのみとなった。

UAEはカタール国籍の人の入国を禁止するとともに国内在住のカタール人に対して2週間の通告期間を設定。この間に国外へ退去するよう求める。

またバーレーンは、声明の発表から24時間以内にカタールとの間での空路と海路のアクセスを閉鎖すると発表し、同国の外務当局者へ48時間での国外退去を求めた。内政干渉やイランとかかわりのある組織への資金援助を通じ、バーレーンの「安全と安定を揺るがし続けている」ことに基づく決定だという。

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