テロ巡りロンドン市長を批判、トランプ氏ツイートに非難集中

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英国でのテロをめぐるツイートで、トランプ米大統領に非難の声が集まっている

英国でのテロをめぐるツイートで、トランプ米大統領に非難の声が集まっている

ロンドン(CNN) ロンドンで3日夜に起きたテロ事件を受け、トランプ米大統領がロンドンのカーン市長を批判するツイートなどを投稿して非難を浴びている。

トランプ氏は4日、ツイッターに「テロ攻撃で少なくとも7人が死亡、48人が負傷したのに、ロンドン市長は怖がる必要なしと言っている!」と書き込んだ。

カーン氏は声明で、市内に配置する警官を数日間にわたって増員すると表明し、そのことで「怖がる必要はない」と市民に呼び掛けていた。

カーン氏の報道官は、トランプ氏の投稿について「市長の発言を意図的に文脈から切り離した無知なツイート」と批判。「市長にはこんなツイートに答えることよりも重要な職務がある」と、不快感をあらわにした。

総選挙を8日に控えた英国の議員らも強い反発を示している「一国家の首脳としてふさわしくない」ツイートだとの批判や、トランプ氏の英国公式訪問を取り消すべきだとの声も噴き出した。

カーン氏は昨年、イスラム教徒として初のロンドン市長に就任した。トランプ氏とはかねてから対立し、昨年は互いを「無知」と非難し合う一幕もあった。カーン氏は今年1月、トランプ氏がイスラム圏から米国への入国を禁止した大統領令を厳しく批判し、同氏の公式訪問中止を主張していた。

トランプ氏は3日にロンドンのテロを受け、ツイッターで英国への支援を表明したが、その数分前には「安全強化のために入国禁止令が必要だ!」とも書き込んでいた。

この投稿に対し、米国内の市民活動団体や州当局者から、テロを利用して自身の政策を押し付けるために「恐怖と憎悪」をあおっている、などと非難が集中した。

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