地中海で6500人救出 生後5日の双子も
ほとんどはアフリカのナイジェリア、エリトリア、ガンビアなどサハラ砂漠以南の国の出身で、北部のリビアなどを経由して地中海を渡り、欧州を目指していた。
国際移住機関(IOM)によると、このルートを8月14日の週に使っていた難民や移民は2197人だったが、29日に救助された人数はほぼ3倍に増えている。
IOMの8月中旬の推計では、海を渡って欧州にたどり着いた人は今年に入って26万4513人。航海の途中で死亡した人は3165人に上る。今年の死者は、昨年1年間の合計の3771人を上回る見通しだという。
リビア経由でイタリアを目指すルートは危険性が高まっている上に、航海には地中海横断には耐えられないような粗末な船が使われ、定員を大幅に上回る人数が乗船。中には600人以上を乗せた船も見つかった。