米国務長官、対外援助停止を宣言 5年で1400万人死亡の分析も

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USAIDから届いた最後の食料を見つめるコンゴ難民=5月7日、ブルンジ・ジアロ/Luis Tato/AFP/Getty Images

USAIDから届いた最後の食料を見つめるコンゴ難民=5月7日、ブルンジ・ジアロ/Luis Tato/AFP/Getty Images

(CNN) ルビオ米国務長官は1日、国際開発局(USAID)の対外援助が正式に終了すると宣言した。今後は米国の国益を促進する対外援助プログラムを実施するとしている。

ルビオ氏は同日、「USAIDの対外援助は7月1日をもって正式に終了する」とメルマガ配信サービス「サブスタック」に投稿した。「今後は政権の政策に沿い、かつ国益を促進する対外支援プログラムが説明責任や戦略、効率性を伴う形で実施される」と説明した。

トランプ政権下で進められたUSAIDの解体については、医学誌ランセットに6月30日に掲載された研究で、今後援助が受けられなくなることで2030年までに1400万人超が死亡する可能性があると指摘している。このうち3分の1近くにあたる450万人超が5歳未満の子どもと推定されるという。

USAIDの解体は米実業家イーロン・マスク氏が率いた政府効率化省(DOGE)が進め、人命救助を主な任務とする支援も含め多くの対外援助事業が打ち切られた。

研究の著者らはUSAIDの事業の停止が及ぼす影響は「感染病のパンデミック(世界的大流行)や大規模な武力紛争に匹敵する」と指摘した。

研究によると、USAIDはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)やエイズ、マラリアなどによる死亡率の低下に貢献したという。

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