台湾で同性婚合法化の機運、年内にも法案 アジア初実現か
台北(CNN) 一般にも政治家の間でも性的少数者(LGBT)への理解が広がっている台湾で、同性婚を合法化する法案が年内にも国会に当たる立法院に提出される見通しとなったことが4日までに分かった。複数の議員がCNNの取材に明らかにした。
台湾のLGBT文化の中心地、ダリダでゲイバーを営むアルビン・チャンさん(45)は、「きっと同性婚は間もなく合法化される」と期待する。店の壁には同性婚の合法化を訴えるポスターが張ってあった。
台湾には大規模な同性愛者のコミュニティーがあり、LGBTの権利擁護に関してはアジアで最も進んでいる。
同性のパートナー同士の性的関係は法律で認められ、職場や学校での性的指向に基づく差別は禁止。法的な性別を変更することも認められ、同性愛者の権利をアピールするアジア最大規模のゲイパレードが毎年開かれている。
リベラル系の民進党が躍進し、5月には蔡英文(ツァイインウェン)氏(59)が女性として初めて総統に就任したことで、アジアで初となる同性婚の合法化に向けた機運が高まった。