イラク軍、要衝ラマディの6割をISISから奪還

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ISISはラマディ周辺に検問所を増設し、住民の脱出阻止を図ったという=ISIS

ISISはラマディ周辺に検問所を増設し、住民の脱出阻止を図ったという=ISIS

米国のカーター国防長官は当時、「イラク軍は戦意が欠けていた」と批判し、アバディ・イラク首相らの反発を招いた。カーター長官は今年10月、議会に示した対ISIS戦略で、ISISが首都と称するシリア北部ラッカなどとともに、ラマディを重点の一つと位置付けていた。

イラク軍は先月以来、ラマディ市民に軍事作戦を予告し、避難を呼び掛けるビラを散布していた。ビラは住民らに、家族を連れてただちに南方へ向かうよう促す内容だった。

しかし住民にとって、避難は容易なことではなかった。住民らは7日夜、CNNとのインタビューで、ISISが住民の脱出を阻止するため、市周辺に検問所を増設していたと話した。

ある住民によれば、ISISは脱出を試みた者を全員「背教者」とみなすと明言していた。ISISはこれまで、過激思想の受け入れに応じなかった人々の拘束や殺害を繰り返している。

別の住民もまた、ISISに捕まることを恐れて脱出できなかった人がほとんどだと指摘。「私も危険を冒そうとは思わない。移動中の安全について、政府からの保証は何もない」と語った。

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